業務用消火器の点検・交換・処分
店舗や事務所に置く業務用の消火器は、消防設備点検の対象です。作られてからの年数で必要な点検が増え、標準の使用期限は10年です。点検の中身、交換の目安、処分の方法をまとめました。どの建物に何本置くかは消火器の設置基準にまとめています。
製造年から増える点検
| 点検 | いつから | 内容 |
|---|---|---|
| 外形の点検 | 6か月に1回(機器点検) | 本体の変形・腐食、安全栓や圧力計、置き場所などを見て確かめる。 |
| 内部・機能の点検(加圧式) | 製造年から3年を過ぎたもの | 中の薬剤や部品の状態を確かめる。抜き取りで行う場合もある。 |
| 内部・機能の点検(蓄圧式) | 製造年から5年を過ぎたもの | 同上。 |
| 耐圧性能点検 | 製造年から10年を過ぎたもの(以後3年ごと) | 本体に水圧をかけて、破裂しないかを確かめる。外形の点検で腐食などが見つかったものも対象。 |
この決まりは、2011年4月1日に施行された消火器の点検基準の改正によるものです。製造から10年を過ぎた消火器は、耐圧性能点検の費用がかかるため、点検せずに新しいものへ替えることも多くあります。
交換の目安
- 業務用消火器の設計上の標準使用期限は10年、住宅用は5年です。製造年は本体のラベルで確かめられます。
- 旧規格の消火器は、2021年12月31日までに交換が必要でした。「普通・油・電気」と文字で適応火災を書いているものが旧規格、絵で表示しているものが新規格です。旧規格のまま置いている場合は、早めに替えます。
- 本体の腐食や変形、へこみがあるものは、年数にかかわらず替えます。
処分の方法
古い消火器は、消火器リサイクル推進センターのリサイクル窓口(特定窓口・指定引取場所)に引き取りを頼みます。2010年以降に作られた消火器には、処分の費用の一部を含んだリサイクルシールが最初から貼られています。2009年以前に作られた消火器は、既販品用のリサイクルシールを買って貼らないと引き取ってもらえません。窓口によって運搬などの費用がかかるため、費用は窓口で確かめます。
点検会社の多くは、消火器の交換と古い消火器の引き取りも受けています。点検のときにまとめて頼むと手間が減ります。
出典:消火器リサイクル推進センター「消火器にも寿命があります」、同「リサイクルシールとは」、横浜市「消火器の規格・点検基準が改正されました」、芳賀地区広域行政事務組合消防本部「古い規格の消火器は使用できなくなります」(いずれも2026年9月27日確認)。